ビルメン管理員の仕事内容

ビル管理員(ビルメンテナンス・ビルメン)の仕事は、ビルの何でも屋と大雑把に書きましたが、どこのビルでも行うビルメンテナンスの仕事を詳細に紹介したいと思います。

電気関係では
・電球の交換
・受電設備の巡回目視点検
・電力量計の検針
・負荷率、力率、電力デマンド等の管理
・省エネ業務
・電気工事
などが有ります。

この中で、誰にでもできそうだけど、実は奥が深い「電球の交換」について紹介します。

各種電球の特徴など
電球(以下、管球)には、蛍光灯、蛍光灯型電球、白熱球、ハロゲン電球、HIDなどが有ります。
HIDランプとは
HIDランプとは高輝度放電灯の略称で、高圧ナトリウム灯・メタルハライド灯・水銀灯・マルチハロゲン灯の総称です。
HIDランプは始動時に高圧パルス(電圧が5KV程度)を発生します。
HIDランプは玉切れのままほうっておくと、始動時の高圧パルスの影響で安定器に悪影響を与え、故障の原因になります。
玉切れを見つけたら早めに交換するか、器具の保護のためにMCCBを「切」にしておいてください。
玉切れのときの保護のためにパルス自動停止機能がついている器具もあります。
HIDランプの点灯にかかる時間と再点灯にかかる時間
             始動時間             再点灯時間
水銀灯          5分                  5分
メタルハライド     3〜8分               5〜15分
高圧ナトリウム灯   8〜20分              1〜20分
始動に時間がかかる理由は発光管が高温になるまで時間がかかるので、その時間
再点灯に時間がかかるのは消灯直後のランプは発光管の内部の金属蒸気圧が高いため、
常温で点灯に設計しているランプは、温度が下がり、内部の圧力が点灯可能な状態になるまで、点灯しません。
素手で触ってはいけないランプ
メタルハライドランプとハロゲンランプは素手で触ってはいけないタイプがあります。
ガラスが劣化して破損や寿命が短くなります。
松下ではHIDでは、スカイビーム(両口金形)とハロゲンランプ(マルチレイアとダイクロハロゲンを除く)
万が一触ってしまったら、アルコールできれいに拭いてください。
各ランプの効率 ルーメン/ワット (lm/W)
白熱球        17
電球型蛍光灯    68
蛍光灯         96
Hf蛍光灯(FHF)  110
ハロゲン       19
メタルハライド(M) 100
水銀灯(HF)     35
省エネを考えるなら 上を参考に。
各ランプの定格寿命
同一主のランプを複数、連続点灯試験で、点灯させているランプの50%が玉切れになった時間が定格寿命。
だから同時期にランプを交換しても切れる時間はバラつきが出ます
電圧と寿命の関係
電球とハロゲン球は電圧が定格電圧よりも、低いと寿命伸びて、高いと短くなる。
蛍光灯とHIDは定格電圧よりも、高くても低くても、安定器とランプに無理が生じ、寿命が短くなる。
各ランプに共通するのは、電圧が定格電圧よりも、低いと消費電力と光束は低くなる。
逆に電圧が定格電圧よりも、高いと消費電力と光束は高くなる。
点灯回数と寿命
蛍光灯は点灯回数により寿命への影響が大きい。
安定器によるが、1回の点灯で1時間短くなるものもある。
館内の蛍光灯は1日数回の点灯ならほとんど影響ないが、2・30回になると寿命が半減する。
HIDも点灯回数が多いと寿命が短くなる。
周囲温度の関係
蛍光灯(直管)は温度が25℃がもっとも光束が最高となる。それ以外では高くても低くても暗くなる。
ほかのランプは影響が小さい。
ランプ交換時の注意
基本的に点灯中のランプは温度が高いので素手で触ってはいけません。
ハロゲンやHIDはできればMCCBを「切」にしてから交換してください。(感電防止)
ハロゲンやHIDは灯すると高温になるので、接触不良により不点灯の場合を考慮して耐熱手袋をつけて交換してください。
HIDの専用安定器点灯形はパルス発生器を安定器に内蔵しているので、一度MCCBを「切」にして再投入しないと点灯しません。
*最近製造されている器具はこのタイプです。
HIDの専用安定器点灯形はMCCBを再投入後20分〜30分程度高圧パルスが発生してますので注意してください。
HIDランプのように再点灯に時間がかかるランプは、MCCBを「切」にしてすぐに再投入すると
寿命等に悪影響があります。10分くらい時間を置いてからランプの熱が下がるのを待って、MCCBを投入してください。
12Vのダイクロハロゲン
12Vのダイクロハロゲンを使用している器具は、点灯時に高周波を発生させて、点灯しています。
ランプをつけてないと、保護が働いて電圧は発生しません。
電圧を計るときはトランスの二次側のコネクタで測定してください。
管球交換後は一度MCCBを「切」にして再投入しないと高周波が発生しないので点灯しません。
トランスを使用しているダイクロハロゲンの器具は玉切れのままほうっておくと、高周波の影響で安定器に悪影響を与え、故障の原因になります。
玉切れを見つけたら早めに交換するか、器具の保護のためにMCCBを「切」にしておいてください。
落雷などの電圧変動の影響
白熱球以外のランプには寿命が短くなるなど悪影響があります。
HIDなどトランスを使用している器具は、いったん消灯となり、自動停止機能が働いて再点灯しないことがあります。
その際は一度MCCBを「切」にして再投入しないと点灯しません。